FabFilter Pro-MB レビュー・使い方

FabFilter / コンプ

FabFilter Pro-MB レビュー・使い方

必要な帯域だけを扱える、視認性の高いマルチバンドダイナミクス。

マルチバンドコンプデジタルコンプ
FabFilter Pro-MB
メーカーFabFilter
カテゴリコンプ
主な用途マルチバンドコンプ / 帯域別ダイナミクス / マスター補正
価格区分 / 定番度有料 / 超定番

FabFilter Pro-MBはどんなプラグインか

公式動画
注目ポイント
  • 最大6つの処理バンドを、スペクトラム上の任意の帯域に自由配置できる
  • クロスオーバーで全帯域を分割せず、処理したい帯域だけを直接作る設計
  • Dynamic Phase、Linear Phase、Minimum Phaseの3つの処理モードを選択可能
  • Dynamic Phaseではゼロレイテンシー、静的な位相変化なし、プリリンギングなしを狙える
  • コンプレッション、リミッティング、エキスパンション、アップワードコンプレッション、ゲート的処理まで対応
  • 各バンドごとにThreshold(しきい値)、Range、Attack、Release、Ratio、Knee、Lookaheadなどを細かく調整可能
  • Mid-only/Side-only処理や外部サイドチェイン入力、別帯域トリガーに対応
  • クロスオーバースロープは6 dB/oct〜48 dB/octの範囲で調整可能
  • Dry/Wet Mixは0〜200%で、全体の処理量をスケールできる
  • リアルタイム周波数アナライザーはPre/Post表示やFreezeに対応
  • Band Solo/Mute/Bypassにより、処理帯域だけを確認しながら調整できる
  • 最大4倍のリニアフェイズ・オーバーサンプリングに対応

FabFilter Pro-MBは、必要な帯域だけにコンプレッションやエキスパンションをかけられるマルチバンド・ダイナミクスです。一般的なマルチバンドコンプのように最初から全帯域をクロスオーバーで分割するのではなく、気になる帯域に直接バンドを作って処理できるため、狙いがはっきりしている補正に使いやすいのが特徴です。

たとえば、ボーカルの耳に刺さる高域、ベースやキック周辺の膨らみ、ミックス全体の中低域の暴れなど、特定の帯域だけが動的に出過ぎる場面で役立ちます。通常のEQで常に削るよりも、出過ぎた瞬間だけ抑えられるため、音色を大きく変えずに整理しやすくなります。

Pro-MBの大きな強みは、Dynamic Phase、Linear Phase、Minimum Phaseを選べる点です。Dynamic Phaseはゼロレイテンシーかつプリリンギングを避けやすいモードで、ミックス中の補正に使いやすい一方、Linear Phaseはマスタリングや位相変化を抑えたい処理に向いています。

各バンドはコンプレッションだけでなく、アップワードコンプレッション、エキスパンション、ゲート的な動作にも対応します。Mid/Side処理、外部サイドチェイン、別帯域トリガー、Dry/Wet Mixも使えるので、単なるマルチバンドコンプというより、帯域別に細かく反応を作るダイナミクス設計ツールとして使えます。

主な特徴

FabFilter Pro-MB 必要な帯域だけを動かせるマルチバンド処理

必要な帯域だけを動かせるマルチバンド処理

Pro-MBは、必要な帯域だけにコンプレッションやエキスパンションをかけられるマルチバンドダイナミクスです。

低域の膨らみ、高域の刺さり、中域の混雑など、全体を潰さずに問題部分だけを整えやすいのが強みです。

自由度の高いバンド設計

クロスオーバーを固定するだけでなく、必要な場所にバンドを作って処理できるため、素材に合わせた調整がしやすくなっています。

ボーカル、ドラムバス、マスターなど、帯域ごとに動きを変えたい場面で特に効果的です。

視覚的に動きを確認できる操作画面

各バンドの反応が画面上で確認しやすく、どの帯域がどれだけ動いているかを見ながら調整できます。

マルチバンド処理は複雑になりがちですが、Pro-MBは表示が整理されているため実作業に落とし込みやすいです。

ユーザー評価の傾向

よく評価される傾向があるポイント

  • 処理したい帯域だけを作れるため、一般的なマルチバンドコンプより直感的に扱いやすい。
  • Dynamic Phaseにより、ミックス中でもレイテンシーやプリリンギングを気にせず使いやすい。
  • 特定帯域の暴れを自然に抑えやすく、ボーカル、ベース、ミックスバス、マスター補正で使いやすい。
  • FabFilterらしい視認性の高いUIで、どの帯域がどれくらい動いているか確認しやすい。

注意点

  • 機能が多いため、最初は1〜2バンドだけで使う方が失敗しにくい。
  • マスターに深くかけるとミックス全体の質感が変わりやすいので、処理量は控えめに確認したい。
  • 全帯域を常に分割する古典的なマルチバンド処理を想定している場合は、考え方に慣れが必要。

FabFilter Pro-MBの主な機能・強み

比較ポイントこの製品で見る点近い候補との違い
自由配置バンド最大6バンドを任意の周波数帯に配置し、必要な部分だけ処理できる。気になる帯域を整理したい時に、補正量を小さめに始める。
動的フェーズ処理ゼロレイテンシー、静的位相変化なし、プリリンギングなしを狙える処理モード。素材に合わせて効果量を調整し、必要な処理だけを足す判断に使う。
リニア/ミニマムフェーズ用途に応じて位相特性の異なる処理モードを選択可能。導入前や強く掛ける前に、素材との相性を確認しておく。
多様なダイナミクスコンプレッション、リミッティング、エキスパンション、アップワード処理、ゲート的処理に対応。音量差やアタックを整えたい時に、処理量を聴きながら決める。
Mid/Side処理・サイドチェインMid-only / Side-only処理、外部サイドチェイン、別帯域トリガーに対応。気になる帯域を整理したい時に、補正量を小さめに始める。
原音との混ぜ方0〜200%で全体の処理量を調整でき、パラレル処理にも使いやすい。素材に合わせて効果量を調整し、必要な処理だけを足す判断に使う。
AIFabFilter Pro-MBは自動解析やスマート処理を活用し、素材に合わせた初期判断や調整の手がかりを得やすいプラグインです。近い候補と比べる時は、この機能を実際の制作で使う場面があるかを確認します。

関連動画

購入先

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仕様・動作条件

【Windows】

Windows 11 / 10 / 8 / 7 / Vista

64-bit または 32-bit

VST 2/3、CLAP対応ホスト、またはPro Tools

【macOS】

macOS 10.13以降(64-bitのみ)

AU、VST 2/3、CLAP対応ホスト、またはPro Tools

Apple Silicon / Intelプロセッサ対応

【プラグイン形式】

VST / VST3 / Audio Units / CLAP / AAX Native / AudioSuite

※システム条件は掲載時点の内容です。最新の対応状況は公式サイトで確認してください。

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この記事を書いた人

音脳ラボ運営。宅録・DTM・歌ってみたを中心に、実体験ベースで音作りを研究しています。

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