声量が出ないのはマイクのせいじゃない?DTMで解決する具体的な方法

目次

「声量が出ない」と感じるの、正直めちゃくちゃ分かります。

マイクに近づいて、頑張って歌っても、なんか物足りない…。

DAWで音量を上げても、ノイズっぽくなるだけ。これ、あるあるですよね。

物理的な声量は頑張ってるんだけど、なぜか「聴こえ方」が弱いんだよね…

実はこれ、物理的な声の大きさだけが問題じゃないんです。

DTMの世界では、「声量」は「聴こえ方」で作るもの

この記事を読めば、あなたのボーカルが「埋もれない」「存在感のある」声に変わります。

この記事でわかること

  • 声量が出ないと感じる本当の理由
  • DTMで声量を「作る」具体的な方法
  • 陥りやすい失敗と回避策

なぜボーカルが「声量がない」と感じるのか

「声量がない」と感じる原因は、大きく分けて2つあります。

  1. 録音レベルが適切でない
  2. ミックスでの「音圧」と「存在感」が不足している

頑張って歌っても解決しないのは、この2つのポイントを見落としていることが多いから。

特にDTMでは、ミックスでいかにボーカルを「聴こえる」ようにするかが重要です。

「声量」は「音圧」と「存在感」で決まる

私たちが「声量がある」と感じるのは、単に音が大きいだけではありません。

音量差が少なく、常に安定して聴こえる「音圧」と、他の音に埋もれずクリアに聴こえる「存在感」

この2つが揃って初めて「声量がある」ボーカルになるんです。

ポイント

DTMにおける「声量」とは、物理的な声の大きさではなく、「音圧」と「存在感」によって作られる「聴こえ方」のことです。

DTMでボーカルの「声量」を爆上げする具体的な方法

ここからは、今日から実践できる具体的なステップを解説します。

  1. 録音段階で「適切なマイクゲイン」を設定する
  2. コンプレッサーで「声のムラ」をなくす
  3. EQで「声の存在感」を増す
  4. オートメーションで「ダイナミクスをコントロール」する

1. 録音段階で「適切なマイクゲイン」を設定する

これが全ての基本です。ここで失敗すると、後でいくら頑張ってもノイズまみれになります。

ボーカル録音では、DAWのピークメーターが「-6dB〜-3dB」くらいに収まるようにマイクゲインを調整してください。

歌い出しで一番大きい声を出してみて、メーターが赤くならない程度に調整するのが目安です。

ゲイン設定 メリット デメリット
低すぎる クリップしない ノイズが目立つ、音圧が出ない
高すぎる 大きい音量 クリップ(音割れ)、歪み
最適(-6〜-3dB) クリアでダイナミック 初期設定が重要

録音時にゲインが低すぎると、後で音量を上げるとノイズも一緒に上がってしまいます。

逆に高すぎると、音割れして取り返しがつかなくなります。

歌う前に必ずテスト録音して、適切なゲインを見つけてください。

2. コンプレッサーで「声のムラ」をなくす

人間の声は、小さい声から大きい声まで音量差があります。

この音量差が大きいと「声量がない」と感じやすいんです。

コンプレッサーは、この音量差をギュッと縮めて、平均的な音量を上げてくれる魔法の道具です。

まずは以下の設定を目安に試してみてください。

  1. Threshold(スレッショルド):ボーカルの小さい音が聴こえ始めるくらいに設定。ゲインリダクションが-3dB〜-6dB程度になるように。
  2. Ratio(レシオ):3:1〜4:1くらいから試す。かけすぎると不自然になります。
  3. Attack(アタック):5ms〜10msくらい。速すぎると声の立ち上がりが潰れます。
  4. Release(リリース):50ms〜100msくらい。遅すぎると音が不自然に伸びます。

まずは弱めにかけ始めて、徐々に調整していくのがコツです。

「声が潰れる」感覚ではなく、「声に厚みと安定感が出る」感覚を探してください。

3. EQで「声の存在感」を増す

コンプレッサーで音圧が出たら、次はEQで「聴こえ方」を改善し、存在感を際立たせます。

これで「声量がある」という印象がさらに強まります。

以下の設定はあくまで目安です。自分の声質や曲に合わせて微調整してください。

周波数帯 調整例 効果
100Hz以下 -3dB〜-6dB(ローカット) こもりや不要な低音をカットし、クリアに
300Hz〜500Hz -2dB〜-3dB(シェルビング) 「モコモコ」した部分を軽減し、明瞭に
2kHz〜5kHz +2dB〜+4dB(ピーキング) 声の輪郭、明瞭度、存在感を強調
8kHz〜10kHz +1dB〜+2dB(シェルビング) 空気感、キラキラ感を加え、抜けを良くする

特に2kHz〜5kHz帯域は、声の「おいしい」部分です。

ここを少しブーストするだけで、ボーカルがグッと前に出てくるのが分かるはず。

カットしすぎると声が痩せて聴こえるので注意してください。

4. オートメーションで「ダイナミクスをコントロール」する

コンプレッサーやEQだけでは、曲全体のダイナミクスを完全にコントロールするのは難しいです。

特にサビで声を張る部分や、静かに歌い上げる部分など、曲の盛り上がりに合わせて音量を手動で調整するのがオートメーションです。

これ、めちゃくちゃ手間がかかる作業なんですけど、ボーカルの表現力を最大限に引き出すにはこれ一択です。

聴きながら、小さいフレーズは少し上げて、大きすぎる箇所は少し下げる。

サビでは全体の音量を少し上げるなど、細かく調整してみてください。

初心者が陥りがちな罠と回避策

「声量が出ない」という悩みに対して、初心者がやりがちな失敗があります。

  1. コンプレッサーを「潰す」ものだと思っている
    ❌ 音量を無理やり均一にしようと、強い設定で潰しすぎる。
    ⭕ コンプレッサーは「音量差を整える」もの。アタックとリリースの調整で、自然な厚みを出すことを意識してください。
  2. EQで「特定の周波数だけ」を極端にいじる
    ❌ 例えば「2kHzを10dBブースト!」など、特定の帯域を過度に調整する。
    ⭕ EQは広い帯域で緩やかに調整するのが基本。他の楽器との兼ね合いも考えながら、プラスマイナス3dBくらいの範囲で調整するのがおすすめです。
  3. 自分の声の特性を無視する
    ❌ プロのミックス設定をそのままコピペする。
    ⭕ 人それぞれ声質は違います。自分の声に合った調整を探すことが何より重要。リファレンス曲を聴き比べながら、耳で判断する習慣をつけてください。

まとめ

「声量が出ない」という悩みは、物理的な声の大きさだけでなく、DTMでの「聴こえ方」に大きく左右されます。

今日から試せる具体的なアクションは以下の3つです。

  1. 録音時に「-6dB〜-3dB」を意識してゲイン調整をする。
  2. コンプレッサーでボーカルの音量ムラを整え、安定した音圧を作る。
  3. EQで中高域をブーストし、ボーカルに存在感を与える。

これらの工程を一つずつ丁寧に行うことで、あなたのボーカルは驚くほど前に出て、存在感を増します。

ぜひ、今日からDAWを開いて試してみてくださいね。

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この記事を書いた人

音脳ラボ運営。宅録・DTM・歌ってみたを中心に、実体験ベースで音作りを研究しています。

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