【DTM】ストリングスの打ち込み、なんか嘘っぽくないですか?
せっかくストリングス音源買ったのに、なんか安っぽい…。ベロシティもいじってるのに、全然生っぽくならないんだよね。
これ、めちゃくちゃよく聞く悩みなんですよね。
あなたも「うんうん」って頷いてるんじゃないでしょうか。
実は、多くのDTM初心者が陥りがちな「ある罠」があるんです。
この記事を読めば、その罠の正体と、今日からできる解決策がバッチリわかりますよ。
この記事でわかること
- ストリングスが嘘っぽく聞こえる本当の原因
- ベロシティだけではダメな理由
- エクスプレッション・奏法切替・レガートの正しい使い方
【罠】ベロシティをいじりすぎる落とし穴
ストリングスの打ち込みで、最初に手を出すのがベロシティですよね。
「強弱をつければリアルになる!」と思って、細かくベロシティを調整している人、多いんじゃないでしょうか。
でも、正直に言います。それだけでは限界があります。
ベロシティの「役割」を誤解していませんか?
ドラムやピアノの場合、ベロシティは「音量」と「音色」の両方に大きく影響します。
叩く強さでアタック感も響きも変わる、非常に重要なパラメーターです。
だから、多くの人が「ベロシティを調整すれば何でもリアルになる」と思い込んじゃうんですよね。
でも、ストリングスの場合は少し事情が違います。
ポイント
ストリングスにとって、ベロシティは主に「アタックの強さ」や「音の立ち上がり」を制御します。音量そのものというより、弓が弦に当たる瞬間の勢い、と考えると分かりやすいです。
つまり、ベロシティをいくら細かく調整しても、音の持続部分(サスティン)の「表情」は大きく変わらないんです。
バイオリン奏者が弓を返したり、ビブラートをかけたりして「歌い上げる」ようなニュアンスは、ベロシティだけでは表現できません。
初心者が陥りがちな失敗パターン
ベロシティをいじりすぎることで、かえって不自然な打ち込みになってしまうことがあります。
例えば、長い音符の途中で音量を変化させたい時に、無理やりベロシティを細かく切り替えていませんか?
すると、音がブツブツ途切れたり、不規則なアタックが何度も鳴ってしまったりして、かえって機械的な印象を与えてしまいます。
「ベロシティをいじればいじるほど、なんか嘘っぽくなる…」
こんな経験、あなたにもありませんか?まさにそれが、ベロシティ過信の落とし穴なんですよね。
【本質理解】ストリングスを「歌わせる」3つの要素
生演奏のストリングスは、まるで人の声のように「歌う」楽器です。
その「歌い方」を再現するために、DTMではベロシティ以外の3つの要素が超重要になります。
それが、エクスプレッション、奏法切替、レガートです。
これらこそが、ベロシティでは表現しきれない「音色・ニュアンス」の変化を担ってくれます。
1. 【実践】エクスプレッション(CC11)で「感情」を込める
エクスプレッション(MIDI CC#11)は、ストリングスの打ち込みにおいて最も重要なパラメーターの一つです。
これは、基本的に「音量」をコントロールするもの。
でも、ベロシティと決定的に違うのは、音符の途中で滑らかに音量を変化させられる点です。
なぜエクスプレッションが重要なのか
「ベロシティはアタック、エクスプレッションはサスティン(持続音)の表情」と覚えてください。
ベロシティで音の出だしを決め、エクスプレッションで音の伸びや揺らぎを表現する。
そうすることで、バイオリンが弓を動かし続ける中で生まれる、自然な強弱や抑揚を再現できるんです。
具体的なアクション:CC11を曲線的に動かす
- 長い音符に必ず適用する
メロディラインや、和音で長く伸ばす音符には、必ずエクスプレッションを入れましょう。
- 曲線的な変化を意識する
MIDIエディタでCC11のレーンを表示し、音符の始まりから終わりにかけて、ゆっくりと値を変化させてみてください。
例えば、音の出だしをCC11=60くらいにして、そこからゆっくりと100くらいまで上げていく。そして、次の音符に移る前にまた少し下げる、といった具合です。
直線的ではなく、なだらかな曲線を描くように調整するのがコツです。
- ベロシティと使い分ける
短いスタッカートの音符にはベロシティでアタック感を出し、長いフレーズはエクスプレッションで歌わせる。これが基本です。
たったこれだけで、ストリングスが息づき始めます。正直びっくりしますよ。
2. 【実践】奏法切替(アーティキュレーション)で「弓の動き」を再現する
ストリングスには、たくさんの奏法がありますよね。スタッカート、レガート、ピチカート、トレモロ、スピッカートなど。
これらの奏法は、「弓の返し方」や「演奏スタイル」そのものを変えるものです。
ほとんどのストリングス音源には、これらの奏法を切り替える機能(アーティキュレーション)が搭載されています。
奏法切替をしないとどうなる?
もし、すべての音符を同じ奏法(例えば、デフォルトのレガート)で打ち込んでいたらどうなるでしょうか?
どんなにベロシティやエクスプレッションをいじっても、単調で機械的な演奏に聞こえてしまいます。
だって、生演奏でずっと同じ弓の動きをする奏者なんていませんからね。
具体的なアクション:キー・スイッチやCCで切り替える
- 音源のマニュアルを確認する
まずは、あなたが使っているストリングス音源の「奏法切替の方法」を調べましょう。ほとんどの場合、キー・スイッチ(鍵盤の特定ノート)か、MIDI CC(例: CC32)で切り替えます。
- 楽譜の指示やリファレンスを意識する
短い音符が続く部分はStaccatoやSpiccato、長く伸びるメロディラインはLegato、といったように、楽曲の表情に合わせて積極的に切り替えてください。
リファレンス曲のストリングスを聴いて、「あ、ここは弓を短く切ってるな」「ここは弓を長く使ってるな」と想像するのも良い判断軸になります。
- 表情豊かな演奏を心がける
全ての音符をStaccatoにする必要はありませんし、全てLegatoにするのもNGです。
短い音符と長い音符、フレーズの頭と終わりなどで切り替えるだけでも、ガラッと印象が変わりますよ。
これは、マジで効きます。ストリングスの「表情」が劇的に変わるはずです。
3. 【実践】レガートで「音の繋がり」を滑らかに
レガート奏法は、「音と音の境目をなくし、滑らかに繋げる」ための機能です。
バイオリン奏者が弓を返さずに、次の音を弾くようなイメージですね。
これがストリングスの「歌い上げ」感を出す上で、非常に重要な役割を果たします。
レガートモードを使わないとどうなる?
レガートモードが適用されていないと、音符が切り替わるたびに、毎回新しいアタック音が鳴ってしまいます。
結果として、一音一音がブツ切りに聞こえ、まるでMIDIキーボードを指一本で弾いているような、機械的な印象になってしまいます。
「なんか音が繋がって聞こえない…」と感じたら、レガートモードを確認するべきです。
具体的なアクション:音符の重なりとモードを確認
- 音源のレガートモードを有効にする
多くのストリングス音源は、音符が少し重なるように打ち込むと、自動的にレガート奏法が適用される設定になっています。
あるいは、専用のキー・スイッチやCCで「レガートモード」をオンにする必要があります。
まずは、あなたの音源がどういう仕様になっているか、マニュアルで確認してください。
- 音符の重なりを意識する
MIDIエディタで、次の音符が始まる直前まで前の音符を伸ばし、少しだけ重なるように打ち込んでみてください。
これだけで、音が滑らかに繋がるはずです。
- 意外な落とし穴:レガートは万能じゃない!
レガートモードは、万能ではありません。速いパッセージや、スタッカートで演奏すべき部分に無理やり適用すると、かえって音がモタついたり、不自然な繋がりになってしまうことがあります。
「ここは音を切りたい」という場所では、きちんとレガートモードをオフにするか、スタッカートなどの奏法に切り替えましょう。
ポイント
ストリングス音源は、メーカーや製品によってベロシティ、エクスプレッション、奏法切替の挙動が全く違います。まずは、あなたが使っている音源のマニュアルをサラッとでも読んでみてください。特に「どうやって奏法を切り替えるか」「CC11が何に割り当てられているか」は必見です。これ、マジで効きます。
まとめ:今日から試せる3つのこと
ストリングスの打ち込みが嘘っぽく聞こえる原因、それはベロシティ過信にありました。
生っぽいストリングスにするためには、ベロシティ以外のコントローラーを使いこなすことが不可欠です。
今日から、ぜひ以下の3つのアクションを試してみてください。
- ベロシティは「アタック」のため。持続音の表情は「エクスプレッション(CC11)」で歌わせる。
長い音符には必ずCC11を曲線的に入れてみましょう。
- 楽曲の表情に合わせて「奏法切替」を積極的に使う。
短い音符はスタッカート、長いフレーズはレガートなど、弓の動きを想像して切り替えてみましょう。
- 「レガートモード」で音の繋がりを滑らかにするが、過信はしない。
音符を少し重ねる、またはキー・スイッチでレガートを有効にし、滑らかさを出しましょう。しかし、速いパッセージでは切り替える勇気も大切です。
これらのポイントを意識するだけで、あなたのストリングスは劇的に「歌い出す」はずです。
ぜひ、あなたのDAWで試してみてくださいね!

コメント