吸音材貼ったのに効果なし?録音環境改善で初心者が陥る3つの間違い

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【あるある】吸音材貼ったのに、なんかイマイチじゃないですか?

吸音材、頑張って貼ったのに、なんか部屋鳴り改善しないんだよな…むしろ音がこもる?

これ、宅録してるあなたなら、一度は経験したことあるんじゃないですか?

安くない吸音材を奮発して買ったのに、いざ貼ってみたら「あれ、あんまり変わってない?」ってなる現象。

正直、僕も昔はそうでした。でも、これって吸音材のせいじゃないことが多いんですよ。

多くの場合、吸音材の選び方や使い方が、ちょっとだけズレてるだけなんです。

この記事でわかること

  • 吸音と遮音の違いとその役割
  • 吸音材を貼るべき「一番効果的な場所」
  • あなたの部屋鳴りに合わせた吸音材の選び方

【罠1】吸音材で「静かな部屋」になると思ってる

これ、初心者がマジで陥りがちな間違いです。

吸音材を貼れば、外部の音が入ってこなくなったり、自分の音漏れが防げたりする。そう思ってませんか?

残念ながら、それは違います。

吸音材は「反響音を減らす」ためのもの

吸音材の役割は、部屋の中で音が響きすぎるのを抑えることです。

壁や天井に当たって跳ね返ってくる音を吸い取って、音の残響時間を短くする。これだけなんですよね。

マイクで録った時に「部屋の音が混じっちゃう」「なんか音がボワーンとする」といった問題を解決してくれるのが吸音材です。

「音漏れ」や「外部の騒音」対策は遮音材

もしあなたが「深夜にギターを弾いても近所迷惑にならないようにしたい」とか「外の車の音がうるさくて集中できない」と悩んでいるなら、必要なのは吸音材ではなく遮音材です。

遮音材は音を跳ね返したり、透過させないことで、音の出入りを防ぎます。

吸音材を貼っても、音漏れはほとんど防げません。これ、マジで覚えておいてください。

特徴 吸音材 遮音材
主な役割 室内の反響音を抑える 音の出入りを防ぐ(音漏れ防止など)
素材例 ウレタンフォーム、グラスウール 石膏ボード、鉛シート、高密度ゴム
効果 クリアな録音、聞き疲れの軽減 防音、静寂性の確保

まずはあなたの目的が「部屋の響きを抑えること」なのか「音の出入りを防ぐこと」なのか、ハッキリさせましょう。

【罠2】吸音材を「とりあえず」貼っている

吸音材を買ったはいいけど、「どこに貼ればいいか分からないから、とりあえず壁一面に」「見た目重視で適当な場所に」なんてこと、やってませんか?

これ、効果が半減どころか、逆効果になることもあります。

吸音材は貼る場所が命なんですよ。

録音環境改善で一番重要な「一次反射点」

あなたの耳に届く音は、スピーカーから直接届く「直接音」と、壁や天井に反射して届く「反射音」の2種類があります。

この反射音の中で、一番早く耳に届くのが「一次反射音」です。

この一次反射音を吸音材でしっかり吸い取ってあげないと、直接音と混ざり合って音が濁ったり、定位がぼやけたりする原因になるんです。

ポイント

一次反射点への吸音材設置は、録音・ミックス環境改善の最優先事項です。

これやってください!鏡を使った一次反射点の見つけ方

一次反射点は、誰でも簡単に特定できます。

  1. スピーカーとあなたのリスニングポジション(耳の位置)を決めます。
  2. 友達に手伝ってもらって、あなたが座ったまま、壁に沿って鏡を動かしてもらいます。
  3. 鏡の中にスピーカーの姿が映った場所。そこが一次反射点です。

これを左右の壁、そして天井でも行ってください。

天井は一人だと難しいので、カメラやスマホの自撮りモードを使うと便利ですよ。

この一次反射点には、迷わず吸音材を貼ってください。

これだけでも、部屋鳴りのクリアさが全然違ってきますから。

【罠3】吸音材の種類と厚みが「適当」になっている

Amazonで「吸音材」って検索すると、薄いウレタンフォームがいっぱい出てきますよね。

「とりあえずこれ貼っておけばいいでしょ」って思ってませんか?

実は、吸音材には得意な周波数帯があるんです。そして、厚みがめちゃくちゃ重要なんですよ。

薄い吸音材じゃ「低音の部屋鳴り」は改善しない

多くの初心者が買ってしまいがちな薄手のウレタンフォーム(2〜3cm厚くらい)は、主に中高音域の吸音に効果を発揮します。

しかし、部屋鳴りで特に問題になりやすい「低音域(バスドラムやベースのモコモコした響き)」は、薄い吸音材ではほとんど吸音できません。

低音の波長は非常に長く、それを吸音するにはそれなりの厚みが必要になるからです。

「低音の部屋鳴り」に悩んでいるのに薄い吸音材を貼っているなら、それは残念ながらほぼ無意味です。

適切な吸音材の選び方と厚みの目安

あなたの部屋で「どの周波数帯が響いているか」を把握することがスタート地点です。

DAWに搭載されているスペクトラムアナライザー(スペアナ)を使って、部屋で再生した音の周波数バランスを確認してみてください。

特に盛り上がっている周波数帯が、あなたの部屋の「鳴りやすいポイント」です。

その上で、以下の目安を参考に吸音材を選びましょう。

目的の周波数帯 吸音材の厚み目安 種類と素材 補足
低音域(〜250Hz) 5cm〜10cm以上 グラスウール、ロックウール、専用ベーストラップ 部屋のコーナー部に設置が特に有効
中音域(250Hz〜2kHz) 3cm〜5cm ウレタンフォーム、ポリエステル吸音材 一般的な部屋鳴り対策の主力
高音域(2kHz〜) 1cm〜3cm 薄いウレタンフォーム、フェルト 音のキンキン感を抑える

「低音の部屋鳴り」に悩んでいるなら、最低でも5cm、できれば10cm以上の厚みがある吸音材を検討してください。

部屋のコーナーに設置する「ベーストラップ」は、低音対策の強力な味方になりますよ。

まとめ:吸音材は「正しく使えば」効果絶大!

吸音材を貼っても部屋鳴りが改善しないのは、あなたのせいじゃありません。

ただ、ちょっとした知識と工夫が足りなかっただけなんです。

今日からできることを3つにまとめました。

  1. 吸音材の目的をハッキリさせる:反響音を抑えるため?それとも音漏れ対策?
  2. 一次反射点を特定し、そこに吸音材を貼る:鏡を使って見つけるのが一番確実です。
  3. 部屋鳴りの周波数帯に合わせて吸音材を選ぶ:特に低音対策には厚みが重要です。

この3つのポイントを意識するだけで、あなたの録音環境は劇的に改善します。

部屋鳴りがスッキリすれば、マイク録りの音質は格段に上がりますし、ミックス作業の精度も間違いなく向上します。

今日からぜひ、あなたの部屋で試してみてくださいね!

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この記事を書いた人

音脳ラボ運営。宅録・DTM・歌ってみたを中心に、実体験ベースで音作りを研究しています。

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