【あるある】吸音材貼ったのに、なんかイマイチじゃないですか?
吸音材、頑張って貼ったのに、なんか部屋鳴り改善しないんだよな…むしろ音がこもる?
これ、宅録してるあなたなら、一度は経験したことあるんじゃないですか?
安くない吸音材を奮発して買ったのに、いざ貼ってみたら「あれ、あんまり変わってない?」ってなる現象。
正直、僕も昔はそうでした。でも、これって吸音材のせいじゃないことが多いんですよ。
多くの場合、吸音材の選び方や使い方が、ちょっとだけズレてるだけなんです。
この記事でわかること
- 吸音と遮音の違いとその役割
- 吸音材を貼るべき「一番効果的な場所」
- あなたの部屋鳴りに合わせた吸音材の選び方
【罠1】吸音材で「静かな部屋」になると思ってる
これ、初心者がマジで陥りがちな間違いです。
吸音材を貼れば、外部の音が入ってこなくなったり、自分の音漏れが防げたりする。そう思ってませんか?
残念ながら、それは違います。
吸音材は「反響音を減らす」ためのもの
吸音材の役割は、部屋の中で音が響きすぎるのを抑えることです。
壁や天井に当たって跳ね返ってくる音を吸い取って、音の残響時間を短くする。これだけなんですよね。
マイクで録った時に「部屋の音が混じっちゃう」「なんか音がボワーンとする」といった問題を解決してくれるのが吸音材です。
「音漏れ」や「外部の騒音」対策は遮音材
もしあなたが「深夜にギターを弾いても近所迷惑にならないようにしたい」とか「外の車の音がうるさくて集中できない」と悩んでいるなら、必要なのは吸音材ではなく遮音材です。
遮音材は音を跳ね返したり、透過させないことで、音の出入りを防ぎます。
吸音材を貼っても、音漏れはほとんど防げません。これ、マジで覚えておいてください。
| 特徴 | 吸音材 | 遮音材 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 室内の反響音を抑える | 音の出入りを防ぐ(音漏れ防止など) |
| 素材例 | ウレタンフォーム、グラスウール | 石膏ボード、鉛シート、高密度ゴム |
| 効果 | クリアな録音、聞き疲れの軽減 | 防音、静寂性の確保 |
まずはあなたの目的が「部屋の響きを抑えること」なのか「音の出入りを防ぐこと」なのか、ハッキリさせましょう。
【罠2】吸音材を「とりあえず」貼っている
吸音材を買ったはいいけど、「どこに貼ればいいか分からないから、とりあえず壁一面に」「見た目重視で適当な場所に」なんてこと、やってませんか?
これ、効果が半減どころか、逆効果になることもあります。
吸音材は貼る場所が命なんですよ。
録音環境改善で一番重要な「一次反射点」
あなたの耳に届く音は、スピーカーから直接届く「直接音」と、壁や天井に反射して届く「反射音」の2種類があります。
この反射音の中で、一番早く耳に届くのが「一次反射音」です。
この一次反射音を吸音材でしっかり吸い取ってあげないと、直接音と混ざり合って音が濁ったり、定位がぼやけたりする原因になるんです。
ポイント
一次反射点への吸音材設置は、録音・ミックス環境改善の最優先事項です。
これやってください!鏡を使った一次反射点の見つけ方
一次反射点は、誰でも簡単に特定できます。
- スピーカーとあなたのリスニングポジション(耳の位置)を決めます。
- 友達に手伝ってもらって、あなたが座ったまま、壁に沿って鏡を動かしてもらいます。
- 鏡の中にスピーカーの姿が映った場所。そこが一次反射点です。
これを左右の壁、そして天井でも行ってください。
天井は一人だと難しいので、カメラやスマホの自撮りモードを使うと便利ですよ。
この一次反射点には、迷わず吸音材を貼ってください。
これだけでも、部屋鳴りのクリアさが全然違ってきますから。
【罠3】吸音材の種類と厚みが「適当」になっている
Amazonで「吸音材」って検索すると、薄いウレタンフォームがいっぱい出てきますよね。
「とりあえずこれ貼っておけばいいでしょ」って思ってませんか?
実は、吸音材には得意な周波数帯があるんです。そして、厚みがめちゃくちゃ重要なんですよ。
薄い吸音材じゃ「低音の部屋鳴り」は改善しない
多くの初心者が買ってしまいがちな薄手のウレタンフォーム(2〜3cm厚くらい)は、主に中高音域の吸音に効果を発揮します。
しかし、部屋鳴りで特に問題になりやすい「低音域(バスドラムやベースのモコモコした響き)」は、薄い吸音材ではほとんど吸音できません。
低音の波長は非常に長く、それを吸音するにはそれなりの厚みが必要になるからです。
「低音の部屋鳴り」に悩んでいるのに薄い吸音材を貼っているなら、それは残念ながらほぼ無意味です。
適切な吸音材の選び方と厚みの目安
あなたの部屋で「どの周波数帯が響いているか」を把握することがスタート地点です。
DAWに搭載されているスペクトラムアナライザー(スペアナ)を使って、部屋で再生した音の周波数バランスを確認してみてください。
特に盛り上がっている周波数帯が、あなたの部屋の「鳴りやすいポイント」です。
その上で、以下の目安を参考に吸音材を選びましょう。
| 目的の周波数帯 | 吸音材の厚み目安 | 種類と素材 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 低音域(〜250Hz) | 5cm〜10cm以上 | グラスウール、ロックウール、専用ベーストラップ | 部屋のコーナー部に設置が特に有効 |
| 中音域(250Hz〜2kHz) | 3cm〜5cm | ウレタンフォーム、ポリエステル吸音材 | 一般的な部屋鳴り対策の主力 |
| 高音域(2kHz〜) | 1cm〜3cm | 薄いウレタンフォーム、フェルト | 音のキンキン感を抑える |
「低音の部屋鳴り」に悩んでいるなら、最低でも5cm、できれば10cm以上の厚みがある吸音材を検討してください。
部屋のコーナーに設置する「ベーストラップ」は、低音対策の強力な味方になりますよ。
まとめ:吸音材は「正しく使えば」効果絶大!
吸音材を貼っても部屋鳴りが改善しないのは、あなたのせいじゃありません。
ただ、ちょっとした知識と工夫が足りなかっただけなんです。
今日からできることを3つにまとめました。
- 吸音材の目的をハッキリさせる:反響音を抑えるため?それとも音漏れ対策?
- 一次反射点を特定し、そこに吸音材を貼る:鏡を使って見つけるのが一番確実です。
- 部屋鳴りの周波数帯に合わせて吸音材を選ぶ:特に低音対策には厚みが重要です。
この3つのポイントを意識するだけで、あなたの録音環境は劇的に改善します。
部屋鳴りがスッキリすれば、マイク録りの音質は格段に上がりますし、ミックス作業の精度も間違いなく向上します。
今日からぜひ、あなたの部屋で試してみてくださいね!

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