ボーカル録音「プロっぽくない」原因は?

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【ボーカル録音】「あれ?なんか素人っぽい…」って、あなたも思ってないですか?

新しいマイクもオーディオインターフェースも買ったのに、なぜかボーカル録音だけ「プロっぽさ」が出ないんですよね…。

そうそう、めちゃくちゃ気持ちわかります。

「自分だけかな?」って思ってるあなた、実はほとんどの人が同じ悩みを抱えてるんですよ。

高価な機材を揃えれば解決する、そう思ってしまいがちじゃないですか?

でも、それ、ちょっと待ってください。

実は、機材のスペックじゃなくて、もっと基本的な部分に「プロっぽくならない本当の理由」が隠れてるんです。

この記事でわかること

  • 機材以外の「プロっぽくならない」本当の原因
  • マイクの「距離感」「角度」「ゲイン設定」の重要性
  • 今日から試せる具体的な改善方法

【本質】なぜあなたのボーカル録音は「プロっぽくない」のか?

結論から言いますね。

プロっぽいボーカル録音は、機材の良し悪しよりも「マイクと声の物理的な関係」で9割決まるんです。

具体的には、この3つの要素が超重要。

  1. 距離感:マイクと口の物理的な距離
  2. 角度:マイクに対する口の向き
  3. ゲイン設定:マイクで拾った音の最初の音量

「え、そんなこと?」って思ったかもしれません。

でも、この基本中の基本をマスターするだけで、あなたのボーカル録音は劇的に変わります。マジで。

【1】距離感:マイクとの距離が「音の印象」を全て決める

「マイクは近づけて、大きな声で歌う!」

これ、初心者がやりがちな失敗パターン、なんですよね。

実は、マイクに近づきすぎると、逆に「プロっぽくない」音になるって知ってましたか?

初心者がハマる罠:近づきすぎると低音がモコモコ、息がボフッ!

マイクに口を近づけすぎると、こんな問題が発生します。

  • 近接効果(Proximity Effect):低音域が不自然に強調され、モコモコした聞き苦しい音になります。
  • ポップノイズ:「パ行」「バ行」で発生する破裂音や、息の「ボフッ」という音が盛大に入り込みます。
  • ダイナミクスレンジの狭さ:マイクが近すぎると、声のわずかな強弱で音量が大きく変動し、かえって歌いづらくなります。

これ、あなたの録音にも心当たりありませんか?

プロの判断基準:適切な距離は「手のひら一枚分」が基本

では、どうすればいいのか。

ボーカル録音の基本的な距離は、マイクから口まで「10〜15cm」を目安にしてください。

もっと具体的に言うと、手のひら一枚分から、グーにした拳一個分くらいの距離感です。

  1. まず、マイクの前に立ちます。
  2. 次に、あなたの手のひらを広げ、親指の付け根あたりをマイクのグリルに当ててみてください。
  3. その状態で、中指の先が口に触れるか触れないか、くらいの距離が「基本の10cm」です。

この距離を保つことで、近接効果を抑え、ポップノイズも軽減できます。

ポイント

マイクとの距離は、あなたの声の「響き」と「クリアさ」をコントロールする一番簡単な方法です。

「いや、でも遠いと音が小さくならない?」って心配になりますよね。

大丈夫、そのために次の「ゲイン設定」があるんです。

【2】角度:マイクの向きで「声の表情」が変わる

「マイクは正面からまっすぐ歌うもの」

これも、多くの人が無意識にやってしまうこと。

でも実は、マイクに正対しない方が、よりプロっぽい抜けの良いボーカルになること、結構あるんですよ。

初心者がハマる罠:「サシスセソ」が耳障り!

マイクに真正面から向かって歌うと、こんな問題が起こりやすいです。

  • 歯擦音(シビランス)の強調:「サシスセソ」などの子音が非常に耳障りな「シャーッ」という音になります。
  • 破裂音のダイレクトな入力:ポップノイズがダイレクトにマイクに入り込み、ポップガードをしても防ぎきれないことがあります。

特に歯擦音は、後からEQで処理しようとしても、声全体の高域が失われて不自然になりがちです。

プロの判断基準:少し「ずらす」だけで劇的に変わる

解決策は、マイクに対して口を少し「ずらす」ことです。

具体的には、マイクを正面に置いたまま、あなたの口をマイクの中心軸から「左右どちらかに約30度」ずらして歌ってみてください。

あるいは、マイクを少し上から、または下から狙うように角度をつけても効果があります。

これを「オフアクシス・レコーディング」なんて呼んだりもします。

  1. マイクを顔の正面にセットします。(ポップガードも忘れずに)
  2. 口元をマイクの中心から、左右どちらか斜め30度くらいにずらします。
  3. 歌いながら、歯擦音や破裂音が減るベストな角度を探してみてください。

この角度の調整だけで、耳障りな「シャーッ」が驚くほど軽減され、声がクリアで自然な印象になるはずです。

【3】ゲイン設定:最初の音量調整が「音質の命運」を分ける

「とりあえず、音が聞こえればいいや」

そう思ってゲインノブを適当に回してませんか?

ゲイン設定は、録音の音質を決める最初の、そして最も重要なポイントです。

ここを間違えると、後からいくら頑張っても取り返せないんですよ、これが。

初心者がハマる罠:小さすぎてノイズまみれ、大きすぎて音が割れる!

ゲイン設定を間違えると、悲惨な結果になります。

  • ゲインが低すぎる場合:録音される音量が小さすぎて、DAWで後から音量を上げると、ノイズ(ヒスノイズなど)が一緒に持ち上がってしまいます。S/N比(信号対ノイズ比)が悪化する典型的なパターンです。
  • ゲインが高すぎる場合:入力レベルが大きすぎて、音が「クリップ」して割れてしまいます。一度クリップしてしまった音は、どんなに頑張っても元には戻りません。これはもう、録り直し確定です。

この失敗、心当たりある人、多いんじゃないですか?

プロの判断基準:「ピーク-6dB〜-10dB」を目指す!

プロの現場では、「ヘッドルーム」という考え方を常に意識しています。

ヘッドルームとは、音が割れる最大値(0dB)までの「余裕」のこと。

この余裕をしっかり確保しておくことで、急な声量の変化にも対応でき、クリアな録音が可能になります。

具体的なゲイン設定は、以下の手順でやってみてください。

  1. DAWの入力メーターを見ながら、一番大きな声で歌う部分を歌ってみてください。
  2. その時にメーターのピークが「-6dB〜-10dB」の間くらいになるように、オーディオインターフェースのゲインノブを調整します。
  3. 絶対に0dBを超えないようにしてください。超えたらすぐに下げましょう。
  4. 「-6dB〜-10dB」をキープできれば、ノイズも少なく、音が割れる心配もほとんどありません。

ポイント

ゲイン設定は「余裕を持って」が鉄則。少し小さめに録って、後からDAWで音量を上げる方が断然安全です。

「小さく録りすぎたかな?」くらいで、むしろ正解です。

ミックスの時に音量を上げるのは簡単ですが、割れた音を直すことは絶対にできませんからね。

まとめ:今日からできる!あなたのボーカル録音を劇的に変える3つのこと

機材は確かに大事です。でも、それ以上に「マイクとあなたの声の物理的な関係」が、ボーカル録音のクオリティを左右するんです。

今日からあなたのボーカル録音を「プロっぽい」音に変えるために、この3つを意識してください。

  1. 距離感:マイクから口まで10〜15cm(手のひら一枚分)を目安に!近づきすぎは低音モコモコの元。
  2. 角度:マイクに真正面ではなく、口元を少しずらす(30度くらい)!歯擦音を防いでクリアな声に。
  3. ゲイン設定:歌っている時のピークが-6dB〜-10dBになるように調整!音が割れるのは絶対にNG。

この3つは、特別な機材も知識もいりません。

今すぐ、あなたの宅録環境で試せることばかりです。

次回のボーカル録音で、ぜひこの「距離・角度・ゲイン」を意識してみてください。きっと、今までとの違いに正直びっくりするはずですよ!

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この記事を書いた人

音脳ラボ運営。宅録・DTM・歌ってみたを中心に、実体験ベースで音作りを研究しています。

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