【DTM】打ち込みのリズム、なんか微妙にずれるってことないですか?
メトロノームに合わせて打ち込んでるのに、なんか機械っぽくてノリが出ないんだよな〜。
DAWで打ち込みを始めたばかりの頃って、こういう悩み、本当によく聞くんですよね。
その原因、実はメトロノームとグリッドの「使い方」にあるかもしれません。
この記事でわかること
- リズムが不自然になる意外な原因
- メトロノームやグリッドの正しい「付き合い方」
- 今日から実践できる具体的な調整テクニック
【意外な真実】メトロノームを信じすぎるとリズムは崩れる?
「リズムがずれるなら、もっとメトロノームに合わせなきゃ!」って思ってませんか?
実はこれ、逆効果になることがあるんです。
コンマ数ミリでもずれてたら、クオンタイズで修正しまくり。
結果、カッチカチのノリの悪いドラムができあがって、自分で聴いてて全然楽しくない、みたいな。
人間が演奏する時って、完璧なテンポでは演奏しないんですよね。
少し前のめりになったり、ちょっとだけタメたりする。これがグルーヴなんです。
ポイント
「正しいリズム」と「心地よいリズム」は別物です。心地よさを優先しましょう。
【原因深掘り】あなたのリズムがずれる本当の理由
では、なぜメトロノームやグリッドに真面目に合わせるほど、リズムが不自然になってしまうのか。
そのメカニズムを深掘りしていきましょう。
1. メトロノームの「拍子感」に囚われすぎている
メトロノームの「カチカチ」という音、脳にダイレクトに響くんですよね。
これに囚われすぎると、無意識のうちに拍の「頭」を狙いすぎてしまいます。
でも、グルーヴって拍の「裏」や、少し食い気味・タメ気味で鳴らすことで生まれることも多いじゃないですか。
メトロノームの音量が大きすぎたり、単調すぎたりすると、その繊細なニュアンスを掴みにくくなるんです。
2. グリッド設定が「画一的」すぎる
打ち込みのグリッド、ずっと16分音符に固定していませんか?
もちろん基本は16分音符で問題ないんですけど、それだけだと見えなくなるものがあるんです。
たとえば、ドラムのゴーストノートのような細かい音符(32分、64分)のニュアンス。
あるいは、ベースやギターのフレーズの全体的なノリ(8分音符単位)。
常に同じグリッドでしか見ていないと、リズムの奥行きが見えなくなります。
3. 「耳」より「目」で判断している
これ、めちゃくちゃ陥りやすい罠です。
打ち込んだノートの波形をグリッドと見比べて、「ここがちょっとずれてるから修正!」ってやってませんか?
グリッド上で完璧に揃っていても、耳で聴くと「なんか違う」ってこと、よくありますよね。
視覚的な完璧さが、必ずしも聴覚的な心地よさとは限らないんです。
【実践編】今日からできるリズム修正術
じゃあ、どうすれば心地よいグルーヴの打ち込みができるようになるのか。
具体的なアクションを5つ紹介します。
1. メトロノームは「ガイド」として使う(音量を下げる、音色を変える)
演奏時以外は、メトロノームの音量を思い切って下げてみてください。
僕のおすすめは、通常より−6dB〜−10dBくらいです。
DAWによってはメトロノームの音色を変えられますよね。電子音じゃなくて、ハイハットやパーカッションの音色にすると、耳障り感が減って自然に聴こえます。
これやってください:次のセッションから、メトロノームの音量を下げて、心地よい音色に設定してみてください。驚くほど集中しやすくなります。
2. グリッドは「複数視点」で使いこなす
打ち込みの時は、常に同じグリッドではなく、場面に応じてグリッドを変えましょう。
例えば、こんな使い方です。
- まず16分音符グリッドで基本的なフレーズを打ち込む。
- 次に8分音符グリッドに切り替えて、全体のノリやフレーズ間の間隔を見る。
- さらに、細かいニュアンスが必要な場合は32分音符グリッドで調整する。
パートによってもグリッドの「見方」を変えるのがおすすめです。ドラムのハイハットは16分グリッドで打ち込み、その後8分グリッドで僅かにクオンタイズを緩める(強度70%など)と、より人間味が出ます。
3. クオンタイズは「グルーヴを殺さない」微調整に使う
クオンタイズは、リズムを整える便利な機能ですが、使い方が重要です。
ポイントは「強度」と「揺らぎ」を意識すること。
- クオンタイズ強度を100%にしない:70〜90%が目安です。あえて少しだけズレを残すことで、人間らしい揺らぎが生まれます。
- ランダマイズやヒューマナイズ機能を活用:DAWによっては、ノートの位置やベロシティをランダムにずらす機能があります。これを使うと、機械的な反復感を軽減できます。
- スウィング設定を積極的に試す:ヒップホップ、R&B、ファンク系の楽曲では必須です。DAWのクオンタイズ設定にあるスウィング量を調整するだけで、一気にそれっぽくなります。
判断軸はこれ一択:「耳で聴いて気持ちいいか」を最優先してください。グリッドとのズレは気にしなくて大丈夫です。
4. 「オフグリッド」で微調整してみる
最終的な調整段階では、一時的にグリッド表示をオフにしてみましょう。
そして、あえてグリッドから外れた場所にノートを動かしてみてください。
特に効果的なのは、ドラムのゴーストノート、ベースのフレーズの最後の音、ギターのカッティングの食い気味なアタックなどです。
これだけで、楽曲に生々しいグルーヴが宿ることがマジであります。
これやってください:気になるフレーズをグリッドから外して微調整してみてください。特に「ここだ!」と感じる場所にノートを置く勇気を持つことが大切です。
5. パートごとの「ノリ」を意識する
全てのパートを同じようにグリッドに合わせる必要はありません。
例えば、ドラムは少し後ろノリ(グリッドより遅め)、ベースは少し食い気味(グリッドより早め)、ギターは少しタメ気味(グリッドより遅め)など。
パートごとに微妙なタイミングのズレを持たせることで、バンドアンサンブルのような一体感が生まれます。
| パート | 推奨されるノリ | 調整例 |
|---|---|---|
| ドラム | やや後ろノリ | クオンタイズ強度70-80% |
| ベース | 少し食い気味 | 数ミリ秒前へずらす |
| ギター | 少しタメ気味 | 数ミリ秒後ろへずらす |
| ボーカル | 曲の表情に合わせて | 細かくオフグリッド調整 |
この表はあくまで目安です。最終的には自分の耳を信じて、楽曲に合ったノリを見つけてくださいね。
まとめ
打ち込みのリズムが不自然になる原因は、メトロノームやグリッドの「呪縛」から生まれていることがほとんどです。
メトロノームはあくまでガイド、グリッドは様々な視点を提供してくれるツール。
そして最も大切なのは、あなたの「耳」を信じることです。
今日からできることとして、まずはメトロノームの音量を下げてみてください。そして、クオンタイズの強度を70〜90%に設定して、少しだけ揺らぎを残す意識を持つ。
これだけで、あなたの打ち込みはグッと人間味あふれるグルーヴを手に入れるはずです!

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